2023年9月9日(土)中之島会館にて、シンポジウム「大阪的って何? 水辺から考えるアート・おおさか・大阪暮らし」を開催しました。
開催にあたっては国際日本文化研究センター所長・井上章一先生にご登壇いただき、著書「大阪的 ―『おもろいおばはん』は、こうしてつくられた」(幻冬舎新書、2018年)に基づく基調講演をいただきました。
本シンポジウムでは、いわゆる「おもろいおばはん」のような、ステレオタイプな現代の大阪像がメディアによってつくられたものであることを指摘し、幕末に刊行された大坂の名所図会「浪花百景」から読み取られる当時の生活や文化を通して大阪の本来的な姿を紐解きました。
また、後半のパネルディスカッションでは「コミュニティを旅するように」を主題に、プレゼンターが各々の専門分野に基づき、現在あるいは今後のコミュニティの変化や展望について多様な意見を共有しました。
【プログラム】
・基調講演「大阪的 ― 意匠論」
― 井上章一(国際日本文化研究センター 所長)
・「『おおさか』の水辺・過去~現在~未来」
― 橋爪節也(大阪大学 名誉教授)
波瀬山祥子(大阪大学総合学術博物館 研究支援推進員)
・「変化する水辺 明治・大正・昭和」
― 船越幹央(大阪大学総合学術博物館 副館長)
・パネルディスカッション
― 井上章一(国際日本文化研究センター 所長)
笑福亭仁智(公益社団法人 上方落語協会 会長)
橋爪節也(大阪大学 名誉教授)
船越幹央(大阪大学総合学術博物館 副館長)
波瀬山祥子(大阪大学総合学術博物館 研究支援推進員)
堀 久仁子((一財)大阪市コミュニティ協会 都市コミュニティ研究室 室長代理)
「大阪的って何? 水辺から考えるアート・おおさか・大阪暮らし」
【共催】(一財)大阪市コミュニティ協会/大阪大学総合学術博物館/(公社)上方落語協会